SAPコンサルタントが独立してフリーランスとなることには、たくさんのメリットがあります。しかし、同時に注意すべき点も出てきますので、しっかりと留意して働くべきです。
独立すると、一人の事業者として働くわけですから、完全に自己責任の世界に入ります。たとえば、案件を請け負っている時に病気や怪我をしても、他の人に代わってもらうわけにはいきません。何としてでも業務を完了させなければならないのです。また、病気なので仕事を受けられないと、当然収入は入ってこなくなります。会社員のように有給休暇などはありませんので、働かなければお金にならないことを覚えておきましょう。
また、税金に関する処理も自分で行うことを覚えておきましょう。会社員だと会社がすべて税金の計算も納付もしてくれます。しかし、個人事業主となった今は収支についての記帳を毎月しなければなりませんし、確定申告も毎年自分で行うことになります。こうしたことをおろそかにすると、税務署から指摘されてペナルティーを課されてしまいます。また、節税のことを考えずに適当に処理をしていると、思わぬ高額の税金支払いとなり苦労する可能性もあります。SAPコンサルタントとしての自分の仕事のことだけでなく、税金についての知識も身に着ける必要が出てくるわけです。
お客様との関係性に注意することも重要です。自分でお客様に営業をかけ、こまめに進捗状況の連絡をしたり、アフターケアをしたりと良い関係を保っていかないと、あっという間に仕事がなくなってしまいます。